人間万事塞翁が馬

主に観劇の感想を、言いたいことだけ。

INTO THE WOODS

イントゥザウッズを観てきました。

望海風斗さん宝塚退団後初出演ミュージカル。観ないわけには、!

 

コロナで数々の公演が突如中止になっていく中で、無事に幕が上がることはありがたいですね。

ほぼ満席に見えましたが、明日からも元気に公演が続けられますように。

 

イントゥザウッズは、メリル・ストリープが出てるハリウッド映画もありますが、ちょっぴりブラック大人な、なんでもありのおとぎ話です。赤ずきん、シンデレラ、ジャックと豆の木ラプンツェル等等ごちゃまぜになっています。ミュージカルでは前半でそれぞれのおとぎ話を回収。後半はおとぎ話のその後を描いています。

 

まず、赤ずきん。はじけてました。

羽野晶紀さんが演じてました。赤ずきんちゃんの割には、少女じゃなくて随分と大人の女優さんキャスティングするんだと思っていましたが、納得です。並みの少女にゃできません。

小さい頃に読んでいた無垢な少女のイメージはどこへやら。冒頭、もっとくれよ!!つってパンやらお菓子やら貪り食ってました。後半はオオカミの皮で作ったジャケットの着こなしばっちりで目が離せないキャラクターでした。

開演前や幕間のアナウンスの声も羽野晶紀さんだったのですが、自然と笑っちゃいますね。

 

あと王子2人組。すごく良かったです。

ザ・プリンスのキラキラなビジュアルで、ぱっぱらぱーな中身。本当に中身がない。

「語彙力が無い」と高らかに歌い上げていました。テンポ良くおかしなことを言う人、いいですよね。それが2人同時に出てきちゃって、とっても愉快な場面でした。もっかい出てこないかなーってプリンス待ちしてる自分がいました。ラプンツェルラプンツェルってサラダ菜!って掛け合いがツボでした。

 

シンデレラ役の古川琴音ちゃん。朝ドラ、みてましたよ。ミュージカル初挑戦だったらしいのですが、健気で一生懸命、でもちょっぴり計算高いシンデレラ役、合ってました。くるっとした前髪も好きでした。個性派、実力派女優さんって感じですね。

 

イケボのストーリーテラーのおじさん、どっかで聞いたことある声だったんですが、思い出せない、。とにかくイケボでした。びっくりしたー。

 

ストーリー的においしかったのは、パン屋の奥さん。素直にキャラクターに惹かれました。庶民ですし、そりゃあ王子様に憧れはあって、森の中でうっかり王子様とロマンスを繰り広げてしまうけど、最後はやっぱりパン屋のことを思う、、。なんて人間らしい。そんな中非業の最期を遂げてしまいますが、それも人間らしい。ブラックなミュージカルですね。

 

そして、やっぱり注目は望海風斗様でしょう。お客さんも半数以上彼女のファンだったと思われます。もう拍手の量が違う。初登場のお顔は顔半分仮面を付けていて、あれ?ファントム?ってなりました。

呪いが解けてから、セクシービジュアルに変身するのですが、男役時代では拝見できなかった御御足がチラリ。背中もデコルテも結構あいていて、女優やってる、!と感動しました。

でも望海風斗らしさも溢れていて、低い声で「ず、き、ん!はい!ず、き、ん!!」と赤ずきんちゃんのずきんを奪い合う2人にちゃちゃを入れたりとか、「君を離さない」とか突然男役っぽい台詞吐いちゃったりとか、彼女らしいエンタメ要素もいっぱいでした。

至極のお歌はご健在で、ミュージカル全体の格が上がっていました。やっぱりお歌のパワーは凄い。でも同じくらいお歌が出来る方って中々いないので、真彩希帆ちゃんて本当ぴったりな相手役さんだったんだなと。今全く関係ないけど勝手に、納得。また二人一緒の舞台に立って欲しいなって、全ヅカオタの皆様が思っていらっしゃることでしょう。

カテコで捌けるときに、最後投げキッスしながらスキップ?してました。NOW ZOOM ME‼︎でもやってたやつ!お気に入りなのかしら?いっちゃん拍手貰ってました。それだけでこちらも元気貰えました。

 

 

はー!

やっぱり観劇って楽しい。

これからも無事に幕が上がること、

願う!